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「俺が望むマブラヴ」〜私が渇望し、希求したマブラヴのかたち〜

第二章・後半

結局、その夜は3人で寝る羽目になったようだ。
俺は同居するとか、添い寝するとかってことを許可した覚えは無いが、もう何が何だか訳分からんし、今日は眠い。また明日にでも断るとしよう。あー、もう、寝る。

   *   *   *   *   *

気が付くと、俺は橘町の真っ只中にいた。
しかし妙なことに、この辺り一帯で一番の繁華街の筈の橘町の駅前の通りに誰一人歩いて いない。
ここでじっとしていても仕方が無いので、俺は適当に辺りを歩き回ってみた。それでも、辺りに誰もいないことには変わりがなかった。何だか少し気味が悪くなってきた。
俺の歩みは次第に早足になり、駆け足になり、人の姿を求めて走り回っていた。
「おい、誰もいないのか?」
返答は無い。静まり返った町並み。見えている光景が昼間だってのに人の姿も喧騒もないのはどうにも落ち着かない。
「ったく、いったい何だってんだよ……ん?」
丁度俺が『すかいてんぷる』の辺りに差し掛かったとき、店の中に黒い人影を見つけた。誰かいるのか? 俺は慌てて店の中へ駆け込んだ。
ドアを開けて店内を見回すと、黒い制服様のものを纏った少女。夕方近所の公園で見た、あの少女。無人でがらんどうとした店内に佇むウサ耳様の髪飾りをつけた少女。思わず俺は彼女に近寄って話し掛けていた。
寂しかったからか、興味が湧いたからか、現実味が欲しかったからなのか、理由は分からない。とにかく、こんな場所だから話し掛けずにはいられなかった。
「なあ…君、何でここにいるんだ?」
少女は答えない。その代わり、ガラス越しの店の外へ向けていた視線を俺に向けた。どうやら、俺の声は彼女に届いているらしい。 俺は続けた。
「えーっと、俺の言ってる事、分かる…よな? それとも、もしかして、日本語が駄目とか?」
「……日本語、話せます」
言葉が返ってきた。この場所で初めて、俺以外の何かが発した音。どこか無機質な、ある意味無愛想とも取れる響きだったが、俺には不思議と安堵感を覚える声だった。
「そ、そっか…よかった。えっと、改めて聞くけど、君はどっから来たの?」
「……」
返答は無い。もしかして、聞かれたらまずいことなんだろうか。聞いてはいけないことなのだろうか。
「あ、えっと、悪い、今の質問なし。……じゃあ、君の、名前は?」
「……」
微かな息遣いが漏れる。しかしそれは答えではない。…何か、ちょっと取っ付き難い娘だな。
「えっとさ、その、君って呼ぶのも何か、馴染まないんで、出来れば名前とか、教えて貰えるかな?」
「……霞」
「え?」
「……社、霞です」
やしろ、かすみ…それが彼女の名前なのか。社霞、ヤシロ、カスミ…どこかで聞いたような、どこだろう、いつだろう…?

「守らないと、なくしてしまう」 『なにを!』「タケルちゃんにはわからない!」

「……っっ!!」
不意に彼女の声と頭痛が俺を襲った。何なんだろう、今の声は。どこかで聞いたような悲痛な声、でも目の前の彼女がそんな必死に何かを訴えるようには見えない。幻聴か、夢か… そもそも何故彼女が俺を「タケルちゃん」と呼ぶんだ。そんなはずは無い。俺はまだ彼女に自分の名前を名乗っていない。気のせい だ、そう、何かイメージが混ざっただけだ。しかし、さっきの頭痛…いったい…
「……?」
くい、くい。霞が俺の服の裾を引っ張る。心なしか、俺を見る眼が心配そうな感じだ。
「あ、ああ、ありがとう。……ちょっと、軽く頭痛がしただけだ。もう大丈夫」
ぶん、ぶん。霞が首を軽く何度か横に降る。そして俺の服の裾を掴んだまま手近なソファ様の椅子に俺を引っ張ってく。かと思えば 自分は連椅子の奥に腰掛けて、黙って俺を見つめる。
「ん、何だ、俺に膝枕してくれるのか?」
こくこく。霞は俺を見つめたまま黙って頷く。こくこくと頷いたときに揺れるウサ耳の髪飾りが何とも可愛らしい。俺はお言葉に甘え て膝枕に頭を下ろした。いつでも女の子の膝枕っていうのは柔らかくて心地よい。つっても、前にこんな事があったのがいつだか、誰にしてもらったかだとかそういうのは記憶に無い。
小さい頃母親にしてもらった膝枕の記憶が勝手に刷り込まれたまま心地よさの原体験として心に残っているのかも知れない。難しい理屈は、何でもいい。とにかく、こんな小さな少女のものであっても、膝枕というのはいいものだ。そのまま俺は、気持ちの良い微睡みに身を任せた。

   *   *   *   *   *

「……ちゃん、タケルちゃん、早く起きてよ〜」
「…鑑、タケルは毎朝こんなに目覚めが悪いのか?」
「そうだよ〜、わたし、頑張って起こしてるのにいっつも遅刻寸前なんだから!」
「ふふふ…それにしても、可愛い寝顔だな」
「え、あ、……ぅん。そ、かな…」
何だ、一体…霞、の声、じゃないよな、これって…
「タケル、タケル、朝食の準備が出来ておる。そろそろ起きるがよい」
ん、煩いなぁ……人が折角女の子の膝枕で気持ちよく寝てるっつーのに……って、いつまで膝枕させてんだ、あんな小さな女の子に!
「…っと、あれ……霞?って、俺の部屋か」
慌てて身を起こすと、既に制服に身を包んだ純夏と冥夜がベッドの傍らに立っていた。
「んー、今何時だ〜?」
「今日はね、まだ余裕あるよ。朝ご飯が出来てるんだって、着替えて降りてきてね」
「私たちは先に下で待っておる」
「二度寝しちゃ、駄目だからね!」
俺が起きたのを見届けたと思いきや、二人は随分仲良く俺の部屋から出て階下に降りていった。んー、何か夢の中で気持ちよく寝てた気がするんだけど。よく思い出せない。でも、今日は何だか目覚めがいい気がする。さて、さっさと起きて着替えるか。

「お早うございます、武様」
「うわぁぁ!!……って、あんたは誰?」
俺がダイニングに姿を表すと、和服何だかチャイナドレス何だかよく分からない服装の目尻の鋭い女性が出迎えた。
「あら、私とした事が…申し遅れました、私は冥夜様の侍従を勤めさせて頂いております、月詠と申します。当座冥夜様と武様、鑑様の同居生活に当たりましては恐れながら私が皆様方のお世話並びに戦術機の整備を預からせて頂いております。ご用向きが御座いましたら 何なりとお気軽にお申し付け下さいませ」
「は、はぁ……」
今、何気に「戦術機の整備」って言わなかったか?異世界から来たとかいう代物をそんな簡単に整備できるものなのか?どう見たってこ の人、メイドさんにしか見えないぞ?つーか「鑑様の同居」って何だ?…もう、考えるのも嫌になってきた。
「ささ、武様。朝ご飯が冷めてしまいます。お席にお着きください」
「あ、は、はい……」
親父とお袋がどこに行ったか知らんが、この調子だと当分の間は戻ってこないんだろう。とりあえず俺は席に着いた。斜め向かいに座る純夏と目が合う。どこか所在なさげに朝食を摂ってる。
「あ、タ、タケルちゃん…何だか、落ち着かないね」
「まあ、メイドさんが給仕してくれるなんて生活、俺達には縁が無いもんだからな」
テーブルに並んでいる食事を見る。炊き立てのご飯に味噌汁、焼き魚に卵焼き。おまけに海苔と納豆。完璧な和食の朝飯だ。
「ん?どうした、鑑?朝が和食なのは口に合わぬか?それなら月詠に…」
「あー、御剣さん、そういうことじゃなくて…」
「とりあえず、食おうぜ純夏。俺も正直落ち着かんが、飯食っても遅刻する時間じゃないんだろ?」
「う、うん……い、いただきます」
「はい、どうぞ召し上がれ」
漸く朝飯に箸をつけ始めた俺達に、月詠さんとやらは嬉しそうな笑みを返す。本当にメイドさんなんだなぁ、と妙な感心をしてしまった。いやしかし、こんな手の込んだ朝飯なんてどれくらい久しく食べてないんだろうな。一度箸をつけると俺はもう無我夢中だった。

   *   *   *   *   *

「で…何で俺はこんなどっかの囚われ宇宙人のような格好で登校せにゃならんのだ?」
家を出てからというもの、俺の右腕に純夏、左腕に冥夜がそれぞれ腕を組んで並歩している。おまけに二人とも妙に俺に密着してきてるんですが?
「何よー、昨日が昨日だったから特別護衛体制で登校してあげてるのにー」
「ふふふ、よいではないか。鑑の言う事にも一理ある。何もこうして減るものでもなし」
っんだよ。そんなに上機嫌で返されたら、何か調子狂うんだよ。っつーか、その、柔らかいものが、ですね…あの…
…この状況を素直に 喜んでいいのか、俺って。いや、でも、周囲の俺たちを見る目が好奇の目にしか見えないんですけど。もしかして俺、晒し者な訳ですか、 これ?でも、二人ともしっかりと腕を絡ませて(おまけに体をくっつけて)るもんだから引き離そうにも片方を引き離したらもう片方を選んだように見られてそれはそれで困るし…つって両方引き離せるような状態でもないし。
「あのさ、お前ら、恥ずかしくないのか?」
「なーに照れてんのよ、今更〜」
「私はこうして共に歩けることを嬉しく思っているが…タケルは嫌なのか?」
駄目だこりゃ。何言っても無駄らしい。つーか二人とも顔はめちゃくちゃにこやかだが、目がマジだ。逆らえない何かを感じさせる。
「あー、もう、好きにしろ! 俺は遅刻しなきゃ何でもいい!」

(あれって昨日転校してきたやつだよな…何で白銀と腕組んで登校してるわけ?)
(鑑さん、すごい対抗意識燃やしてるね〜)
(何であんな奴ばっかり…俺にもどっちか分けてくれって!)
(本物のお嬢様と筋金入りの幼馴染み、どっちが勝つのかなぁ〜?)
(つーか、風紀上あれは問題あるんじゃないのか?)

…お前ら、好き勝手なこといってんじゃねー。自由意志なしに連れて来られてる俺の身にもなってくれっての。うわー、どいつもこいつも こっち見てる!昨日の今日でこの騒ぎだぞ、俺はこんなんで有名人にはなりたくねえっての。

結局、二人の腕組み連行は教室につくまで続いた。おかげで朝から注目の的だ。
「タケルさん、朝からモテモテですねぇ〜」
「そういうのとは、ちょっと違う……と思いたい。今のところは」
「ちょっと、白銀君!別に貴方が誰と仲良くなろうと構わないけど、ここは学業の場なんだから、もう少し公私弁えて行動してくれない?」
「知らねえって、腕組んできたのは向こうからなんだからよ!」
おお〜〜!!クラス一同が異様にどよめく。いやだから、俺は見世物じゃねえって。つーかお前ら、純夏と冥夜どっちが勝つかで賭場開くのやめろ!で、そこのお前らも予想屋開いてんじゃねえっての!うーか勝つとか負けるとか、どういう基準で決めるつもりなんだよお前ら…
「はーいはい、静かにー。ホームルーム始めるわよ〜」
あ、まりもちゃん入場。それでも気付かずに盛り上がってる集団もいるみたいだな。つーか着席してからオッズ表回してんじゃねーよ。

   *   *   *   *   *

今日は結局一日中そんな感じで、俺は純夏と冥夜の間に立つ状態を続けざるを得なかった。
流石に昼飯時に二人が弁当広げて俺に食うよう促す場面では、究極の二者択一をせねばならんのかと冷や汗モノだったぜ。結局、その場は一緒にいたたまにも協力してもらって「みんなで食べる」ことで何とか事なきを得たが…たま、お前のおかげで助かった。

で、今は漸く放課後だ。今から下校しようという段になったら、また二人が俺と一緒に帰るということでくっついてくるんだろうな。
「タケルちゃん、ほら、早く帰ろうよ。もう用事ないでしょ?」
「タケル、家まで一緒に帰ろう」
……また、登校時のような事態になる訳ですか。それもちょっとなぁ。んー、どうしたものか。
「あ、そうだ。俺、ちょっとCD買いに行くから、先に帰ってくれ」
「CD買いに行くくらいだったら、一緒に行こうよ。御剣さんは、どうする?」
「ん、ああ、私も…そうだな、同行したい。タケルがどんなCDを買うのかも興味がある」
まあ、この程度じゃ開放してくれないのなんて計算済みだ。CD屋に着いちまえばどうにか振り切れるだろうと咄嗟にしては頭を回して考えた、これならちょっとくらいは一人きりになれるだろう。
「そこまで言うなら仕方ないな、じゃあ一緒に来るか?」
「うん、じゃあ早く駅へ向かおうよ」
言うが早く二人によって両腕が絡め取られた。逃げる暇なんて最初から与えるつもりはないらしい。
「って、おい、結局俺は灰色宇宙人スタイルで駅まで連れて行かれるのかよ!」
……ちょっと、考えが甘かったのかもしれない。もしかすると、俺、このままCD屋まで連行されるかも知れないな。まさかこいつ等がそこまで 本気だったなんて、考えなかったぞおい。どうするよ?

結局冗談でも何でもなく、俺は登校時のスタイルまんまの状態で駅まで二人に連れてこられた格好になった。学園の連中に見られるだけならまだしも(いや、それでも十分恥ずかしいんだけどな)、町行く人々にまで見られると流石に恥ずかしさが込み上げて来る訳で…
「なあ、お前ら、ちょっと、この格好さ、恥ずかしく…って?」
言ってから見てみると、二人とも少し照れくさそうにしてる。どうやら、見せ付けるとか意地張ってるとかそういうのばかりじゃないらしい。 少し安心した。
「恥ずかしくないわけ、ないじゃないさ。…でも、こうでもしないと、またタケルちゃん一人で、どっか行っちゃうでしょ」
「一人になられると、また昨日の連中のような曲者がそなたを付けねらうやも知れぬ。照れ臭いと言いたいのかも知れぬが、この場は我慢いたすがよい」
いやまあ、俺も年頃の男子ですから、女の子が二人くっついて歩いてくれるって構図は喜ばしくはあるんですがね、流石に街中だと恥ずかしい ものがあるっつーか、何つーか。ちょっと、気が引けるんだよな。まあ、別に嫌って訳じゃないんだけどさ…

流石に電車に乗る辺りになると二人も普通に歩かせてくれるようになった(そりゃ、あのままだと改札を通れないからな)。二人が離れた時に 少し腕が寂しく感じたが、それを言うとまた腕を組まれそうな気がしたので、その場では黙っていた。 電車に少し乗って、橘町に到着する。

って、駅を出た途端にまた二人とも俺の両腕を絡め取ってやがる。
っくしょー、街行く人が皆俺たちの方 を注目してやがりますよ?目立ってますよ?
「いや、だからさぁ、俺、ちゃんと逃げないから、離して…」
ところが、返ってきた反応はさっきとまるで逆。何だか俺が怒鳴りつけてるかのような感じ。おいおい、さっきはやけに強気で来たくせに何だよ。
「……タケルちゃん、わたし達と一緒に歩くの、嫌?」
「タケル、そなたは私達が邪魔だというのか?…だとしたら、私は悲しい」
何だよ、何だよ。二人して捨てられた子犬のような顔して俯くなよ。あー、ほら、余計に注目されてるって。おまけにあっちの女子学生なんて指差してやがる。 くそー。俺は見世物じゃねえっての。って、俺の両腕に心地よく絡まった二人の腕の力が少し抜けた気がした。
「わたしが、腕…組んだって、嬉しくなんか…ない、よね?」
「私も…その、邪魔なら、先に帰るが?」
わ、ちょ、ちょっと、何だよこの雰囲気は?やべー、これじゃあ俺悪者扱いじゃねーかよ。ったく、仕方ねぇなぁ。
「あー、もう、分かったよ!今日は特別大サービスだ。今日だけだからな、こんなことすんのは?」
その途端、腕を絡め取る二人の力が急に強まった。
「御剣さん、作戦成功、だね」
「そうだな、タケルの許可は出たのだから、遠慮はいるまい」
くそ、お前ら強暴しやがったな。いつの間にそこまで通じ合うように…
…やっぱ、改めて想うんだが、女の子ってのは、柔らかいんだなぁ。うわ、冥夜って結構あるな。そういう感覚でみると今の状況、ちょっと、いいかも。制服の上からだとそんな目立つわけじゃないけど、いやこれは、なかなかどうして大きいんじゃないのか?うわ、今「むにっ」って感触が。
と、そこに刺すような純夏の一言。
「……どーして、御剣さんの方ばっか見るかな?」
冥夜はそんな俺の邪な視線に気付いた風もなく(或は気付いていながら余裕を持って受け止めてるのかも知れんが)、
「タケル、何も遠慮することはないぞ。私とそなたの仲ではないか」
やべ、気付かれたか?横目でちらっとだけ見るように気をつけてたつもりなんだが。それにしても見られるだけでそんなに嬉しいのかな、冥夜。
「え?な、何言ってんだよ…気のせいだろ」
「……」
それからというもの、何か右腕の方に柔らかいものを擦り付けるような感触が時々。なんだよ、さっきのこと気にしてるのか、純夏?思わず俺は右腕の方に目をやった。
「え?タケルちゃん?…どうしたの、わたしの方じっと見て?」
「あのな、さっきからなに胸を俺の腕に押し付けてるんだよ?」
「そそそ、そんなこと、してないよ!…タケルちゃん、えっちだよ、目がやらしいよ」
その割には妙にあたふたしてるじゃねーかよ。ったく、妙なとこで対抗意識燃やしやがって。そんなだから今日だってクラス中どころか、学園中でそんな目で見られてたんだぞ。お前わかってんのかよ。ったく…
「全く、何でお前の鉄板のような胸を、この俺がそんなやらしい目で見なきゃなら……っっ!!」
と俺が悪態をつき終わる前に純夏の拳が俺の顔面にクリーンヒットしていた。 腰の入った、捻りの効いた、今時ボクシング世界ランキング戦でも滅多にお目にかかれないような殺人的なパンチ。通称「どりるみるきぃぱんち」。相変わらずいい拳放ちやがる…多分拳の衝撃が俺の頭を抜けて空に飛んでいったんじゃないか、この分だと…
純夏、悪かった。お前は護衛に向いてる よ。今更そう思った。
「!!…タケルちゃん、ひどいよ、失礼だよ!」
「ふぅ…確かに、今のはタケルの発言に無礼な響きがあったな」
「そうだよね、御剣さん!今のは幾ら何でもひどいよね?」
「(気圧されたのか、搾り出すように)あ、ああ……」

あのー。おーい。俺、起き上がれないんで助けてくださいよ…目の前が真っ暗だよ……

(第ニ章・おわり)
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